百田尚樹「プリズム」を読んだよ!【ネタバレ】
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百田尚樹の文庫新刊ということで期待して読んでみました。
<あらすじ>
ある資産家の家に家庭教師として通う聡子。彼女の前に屋敷の離れに住む青年が現れる。ときに荒々しく怒鳴りつけ、ときに馴れ馴れしくキスを迫り、ときに紳士的に振る舞う態度に困惑しながらも、聡子は彼に惹かれていく。しかしある時、彼は衝撃の告白をする。「僕は、実際には存在しない男なんです」。感涙必至の、かつてない長編恋愛サスペンス。
「僕は実際に存在しない」!?
今回はSFモノですかー?と思って読み始めたら、そうじゃない……。
「幸福な生活」に比べると、あまりグっとこなかったな~というのが、率直な感想です!
以下からネタバレ含みます。
解離性同一性障害との恋愛模様
解離性同一性障害・・・自分の中にいくつもの人格が現れるものを多重人格障害(解離性同一性障害)といいます(厚生労働省「解離性障害」http://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_dissociation.html)
多重人格障害を持つ、男性にしだいに恋に落ちていく人妻を描いた作品でした。
大きな庭がポイントなので、お金持ち設定になったのかしら。
ただし、「おいおい、それはないだろ」的な要素も多かったかと。
あんなにお医者さんがプライバシーについて口外しないだろうし、
恋愛に落ちるまでのストーリーが薄いかなあと。
タイトル「プリズム」の意味はなるほど~と思いました。
これはドラマ化など、映像化するほうが面白いのでは?
多重人格を演じる役者が演技力が問われ、みどころになると感じます。
これも百田尚樹の作品である、
「モンスター」の主人公と重なる、という人が多いですが、私はそうは全く感じず。
ちなみに、モンスターは整形を繰り返して美女になった主人公が、好きだった男に……という話です。
あまり深く考えずに読める小説であることは間違いなし!